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健常人が時々24時間連続で血糖値を測りながら、健康的な食事法(ダイエット)を目指します。

【摂食障害】極端な制限がきっかけで「ダイエットうつ」を起こしやすくなる

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ダイエットや健康法の実践などをきっかけに、食へのこだわりを強め、食べることに対して「嫌悪感や恐怖心」を持たれるようになる方が時々おられます。その症状が進行してくると日常生活を送ることも困難になることも。これが「摂食障害」といわれる症状です。

 

摂食障害とは、どのような症状か

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摂食障害は女性に多く見られ、発症の男女比率は20:1ともいわれています。

摂食障害には大きく分けて「拒食症」と「過食症」に分類されます。両方の症状を繰り返される方もおられますが、多いのは食べられなくなる「拒食症」のタイプの方ではないかな?と思います。過食症の方に比べて、拒食症の方はその2倍〜3倍いるのでは?といわれています。

年齢層としては10代〜30代くらいの方の罹患数が最も多くなっていて、その原因とされるのが、身体へのこだわりや容姿を気にされるという方が多いということ、またそれに関連してくる精神面などについても、大きなストレスを抱える方が増え、年々増加傾向にあるといわれています。

その中でも近年増えているのは「オルトレキシア」といわれる症状の方です。

聞き慣れない言葉ではありますが、摂食障害の中の「拒食症」に分類される症状のひとつで、身体や容姿へのこだわり以上に、その食事の内容や質へのこだわりを強めてしまい、だんだんと「食べられるものがない」と考えるようになり、食が極端に細くなったり、食べられる物が次第に限定されてしまうようになり、拒食の傾向が強く出るようになる状態です。

オルトレキシアとは、どのような症状か

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オルトレキシアとは、体に不健康なものだと捉えると、その原因となる食材や加工食品などを次第に極端に避けるようになることで生じる【拒食の状態が続くこと】をいいます。

症状が進行すると極端な摂取制限を行ったり、過度な先入観によって拒食となったり、またこれらに関連する精神障害を来すような状態になる方もおられます。

オルトレキシアは拒食症やそれに近い状態として分類されるもので、場合によっては非常に強い強迫観念を持たれる方もおられます。

健康志向の食事法として多くの方に認知されている「ベジタリアン」や「ヴィーガン」、「マクロビオティック」などの自然食志向の方の中に見られることが度々あり、動物性食材を避けることから始まった食の志向がどんどん厳しくなり(農薬や放射能汚染、遺伝子組み換えや衛生管理に至るまで等)最終的には、ほんのわずかな食材のみしか摂れなくなるような方がおられます。

オルトレキシアは、本人も気づかないうちに症状が進行してしまうこともあり、忠実に厳格な制限を長く課していると、この症状がどんどん厳しく進行していく傾向が見られるようです。 

安全な食品を摂るべき、という厳しい思考は、時には家族関係や職場環境、そして自身の身体へも影響を与えてしまうことがあります。

産後うつとは、どのような症状か

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近年、女性の精神疾患として取り上げられるようになってきたのが、出産後になりやすいといわれている「産後うつ」の問題があります。

妊娠・出産を経て女性は身体的・精神的に大きな影響を受けます。もちろんホルモンバランスの変化などの身体的影響がその理由のひとつとされていますが、仕事や生活習慣、家族関係などの外因的な要素の大きな変化などからも大きく影響を受けます。

慣れない初めてのことだらけの育児から、孤立感・孤独感を高め、更なる睡眠不足や疲労などが追い打ちを与えることで、大きなストレスを抱えることになり、心身に不調を来す人が増えています。

昔とは異なり、核家族化や近隣との付き合いも希薄、少子化から同じような環境の友達も昔に比べて出来にくくなっていることもあり、一時的な気持ちの落ち込みが長引いてしまう方も少なくありません。

そのような急激な身体的・精神的な変化から、心身が不安定な状態となり「うつ」を発症するケースが増えおり、2017年からは厚生労働省も産前だけでなく、産後の母子の健診費用の助成等も行っています。

 

摂食障害と産後うつの共通点

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私は精神医療の専門家ではありませんので、以下はあくまでも素人の個人的意見になりますので、ご了承ください。

私は数年前よりSNSを利用していますが、その発信を通して、私の投稿に対して頂いた質問や相談に対し、自身や家族の経験を解る範囲でお答えするという形で数名の方と私信でお付き合いさせて頂いていました。

その中で感じたのが「摂食障害と産後うつは似ているところが多いな」という点でした。

相談者の中には、独身の方も経産婦の方ものおられますが、摂食障害を持たれているだろう方のお話を伺うと、産後うつに近い悩みを持たれている方のお話と似ていると感じる共通部分が多かったのです。

誰かに相談したいが、気軽に相談が出来る相手がいない。

家族と一緒に暮らしてはいるが、なんとなく疎外感があり、心が落ち着かない。

育児や食に対して、もやもやがずっとかかったような状態で、スッキリ晴れることがない。

何をしていても常にその事が頭から離れず、なんとなく生きづらい。

このような悩みを長期間抱えていると、この様な精神状態も長期間引きずってしまうことになってしまいます。

悩みの理由自体は違っていますが、それを原因とした心の落ち込みが精神的な負担となり、次第に日常生活を送ることも、しんどく感じる様になるのでは?と感じます。

私には2人の子どもがいますが、夫婦の両実家とは少し離れた場所で暮らしています。私は何度か転職していますが、結婚前から現在に至るまで、特に産休育休は取得せずにずっと仕事を続けてきました。

実家からの育児に対する援助はほぼ受けることなく、産休という期間もほとんど設けず(産後1ヶ月弱休んだのみ)に仕事を続けてきましたので、その頃を振り返ると「あれはうつに近い状態だったな…」と思うところが多々あります。

また、1年半の糖質制限を実施したうちの半年余りは、かなり厳しい糖質制限を課していたので、オルトレキシアにまでには至りませんでしたが、スーパーやコンビニに入っても「食べれるものが何もない」と絶望的な気持ちになり、店内を何分もウロウロした後、結局、食べることよりも空腹でいることを選択していた時期がありました。

糖質を摂ることへの恐怖心と、糖質を含む食事を食べてしまった後の罪悪感と戦うようになっていた時期があり、「こんなにも糖質があふれた世の中で、ずっと糖質制限を続けられるのか?」という思いを抱えていました。

家族に食事を作り、一緒に食べるには問題がないのですが、食べた後にとても辛い気持ちになる、という経験もありました。あれはまさに【摂食障害】への兆しであったように思っています。

このような自身の経験から「摂食障害と産後うつには共通点があるのではないか?」と感じる様になりました。

また海外の文献においては、摂食障害を持つ方の場合、妊娠・出産については問題なく出来ても、産後うつを起こす可能性が高いというものもあるようです。

このように、摂食障害と産後うつを取り巻く環境はあまり似ていなくとも、それを原因とした心の状態については、関連性がある症状だと思うのです。

※参考文献

Pregnancy complications and neonatal outcomes in women with eating disorders

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私は医療関係の人間ではありませんので、相談者の方には「私の場合はこうしました」というお話しか出来ません。その中で、健康面に重篤な問題が見られるような方に対しては、早急に医療機関での受診を受けるようすすめてきました。

しかし、その中でも特に難しいのが精神的な悩みである、うつや摂食障害関連の悩みです。

これらに関しては私はそれらに従事した経験はありませんので、お話を聞くだけしかできないとの旨を伝え、懇意にさせて頂いているお医者さんや看護師、管理栄養士さんへ紹介するなどで、本当に危険な状態となる前に、早い段階で医療機関受診へとつなげられればと考えています。

悩みを持つ方の中には、誰かに話を聞いてもらえるだけでも、ちょっと気分が晴れた、楽になったという方がいますが、しかし根本的な解決には至りません。

悩みが大きくなってきた時や積もってきた時に、更なる苦しさや生きづらさを感じるようになってきた時には、やはり専門家による正しい対応が必要となります。

もし、誰にも相談できない環境であったり、悩みを言葉に出すこともしづらい様な状況まできていると感じるようであれば

「自分は医療機関を受診をした方がよいのかどうか?」

ということも選択肢に入れて検討して欲しいなと考えています。

 

症状が深刻化してきた時には、まずは症状と向き合い、自覚し、早期に医療機関を受診することが、重症化の予防・早期寛解に繋がるといわれていますが、医療機関にかかった方がよいのかどうか?の、その目安になるのではないかな?と思うのが、エジンバラ産後うつ病自己評価票の利用です。

下記の「エジンバラ産後うつ病自己評価票」を参考にして、受診の検討してもらえればいいなと思っています。

エジンバラ産後うつ病自己評価票とは

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そのような相談や話し相手になっている中で知ったのが、「産後うつ」の予防・早期発見を目的として利用されている「エジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)」の存在でした。

産後うつは出産後の2週間~2か月の頃に発症される傾向が高い傾向があるため、現在は産後1か月頃に行われる、市町村からの助産師さん等による新生児訪問等の際に、出産後のお母さんに対して実施されています。(現在は産院等でも実施されている様です)

エジンバラ産後うつ病自己評価票は、質問に対して回答を選択するアンケート形式で、その回答を点数化し、その結果から「精神的身体的フォロー支援が必要かどうか?」の検討に役立てています。

摂食障害の自己診断として使えそうな自己診断表はないかと、いくつかの書籍やインターネットで検索してみましたが、質問内容が細かかったり、設問数が多かったり、点数をたくさん付けたりするのがちょっと煩わしい物などが多い印象がありました。

しんどい状態の方にとって、色々な複雑な質問に答える作業は、さらに精神的負担や困難な印象を与えます。

しかし、エジンバラ産後うつ病自己評価票は、比較的簡略された内容ですので、質問にも答えやすいと思います。質問事項は10問。点数を計算しても、所要時間は約5分程度です。

エジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)

※質問票はそのままの状態で掲載しています。日本語訳が少し解りづらい部分もありますが、産後以外の方も同様に質問にお答えください

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参照:日本語版 EPDS
「ご出産おめでとうございます。ご出産から今までのあいだにどのようにお感じになった
かをお知らせ下さい。今日だけでなく、過去 7 日間にあなたが感じられたことに最も近
い答えにアンダーラインを引いてください。必ず 10 項目に答えてください。選択肢を選んでいただき、その選択肢の番号を数字として足し算してみてください。」

〔質問〕

1.笑うことができたし、物事の面白い面もわかった。
(0)いつもと同様にできた
(1)あまりできなかった
(2)明らかにできなかった
(3)全くできなかった


2.物事を楽しみにして待った。
(0)いつもと同様にできた
(1)あまりできなかった
(2)明らかにできなかった
(3)全くできなかった


3.物事が悪くいった時、自分を不必要に責めた。
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、時々そうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった


4.はっきりとした理由もないのに不安になったり、心配した。
(0)いいえ、そうではなかった
(1)ほとんどそうではなかった
(2)はい、時々あった
(3)はい、しょっちゅうあった


5.はっきりとした理由もないのに恐怖に襲われた。

(3)ほとんどそうではなかった
(2)はい、時々あった
(1)はい、しょっちゅうあった
(0)いいえ、そうではなかった


6.することがたくさんあって大変だった。
(3)はい、たいてい対処できなかった
(2)はい、いつものようにはうまく対処しなかった
(1)いいえ、たいていうまく対処した
(0)いいえ、普段通りに対処した


7.不幸せなので、眠りにくかった。
(3)はい、ほとんどいつもそうだった
(2)はい、ときどきそうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった


8.悲しくなったり、惨めになった。
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、かなりしばしばそうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった


9.不幸せなので、泣けてきた。
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、かなりしばしばそうだった
(1)ほんの時々あった
(0)いいえ、全くそうではなかった


10.自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた。(3)はい、かなりしばしばそうだった
(2)時々そうだった
(1)めったになかった
(0)全くなかった


※( ) 内は点数
※著作権は、英国王立精神科医学会(Royal College of Psychiatrists)に帰属する

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質問項目は以上の10問になります。回答の左側の数字が点数になります。

あくまでも目安としてになりますが、点数が「9」点以上あるならば、精神的サポートを行ったり、場合によっては受診をすすめる基準ラインとしています。

もしあなたが9点以上あったのならば、家族や周囲の理解者に、悩みの相談をしたり、あまりに辛い状態の際には医療機関の受診を検討し、専門家のカウンセリングなどを受けてはどうか?と考えます。

ただ、9点以上だったからといって必ず医療機関を受診しなければいけないというものではありませんし、8点以下だったから大丈夫という訳でもありません。

また、10番目の質問に1点でもカウントされるようであれば、ぜひ一人で悩まずに周囲に今の気持ちを相談出来る方を探して欲しいと思います。

自分自身が辛い、苦しい、悲しいと感じるようならば、周囲からのサポートをお願いしてみて、しばらく様子を見て、また気持ちが落ち着いた後に、もう一度この質問票に答えてみては?と思います。

気持ちの落ち込みや感情の起伏は誰にでもあり、その時だけ、短期間だけなど、一時的なものであれば問題はないと思われます。

逆に心配しすぎるのも良くない傾向にありますので、点数が高くても、あくまでも目安として受け止めてください。

しかし、もし高い状態が長く続くようであれば、専門機関での受診を検討して欲しいと思います。

 

「摂食障害」は誰にでも起こる可能性がある

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産後うつと摂食障害の共通点は他にもいくつかあり、頑張る女性に起こりやすいということ、また、誰にでも起こる可能性のある症状であるということがあげられます。

真面目で責任感が強い方、完璧主義の思考が強い方などに見られやすいと言われています。

そしてその他にも、自己責任(自分自身に問題がある)と受け止めてしまいやすい方がなりやすいのではないかと思っていわれています。

「自分だけで解決できる問題だ」と、最初は軽く考えてしまいがちなのです。

「誰かに相談するほどの問題ではない」

「自分ひとりが頑張れば解決できる」

といった「自分の努力だけ」で解決できる、

また「頑張らないと怠け者だと思われてしまう」といったような、

自分を追いつめてしまう方も少なくないのも特徴です。

また「近くに相談出来る人がいない(この程度の悩みをわざわざ相談するのはどうかと思ってしまう)」や「長くその習慣が続いてしまっている(今さら相談しても、と思ってしまう)」、「自分から他人を頼ることが苦手・出来ない(他人に迷惑をかけたくない)」といった要因もあるのではないかと思っています。

しかし、そのような一時的な困った生活環境は誰にでも起こりうる状態ではないかなと考えています。

何かをきっかけにして「産後うつ」は誰にでも起こると。同じように「摂食障害」の状態も同じです。

症状を緩和するためには、自分だけで解決に取り組むのではなく、周りの協力も必要です。重症化を避けるには、早期発見や軽度のうちに対処していくことが大切です。

摂食障害は心の病から体の病へと変化

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摂食障害には有効な薬はないのが現状ではありますが、逆にそれは気持ちの持ち方や、現状を受け入れていくという思考の緩和などで、薬に頼ることなく、快方に向かうことも出来る症状でもある、ともいえます。

しかし次第に摂食障害が進むと、月経の不順や停止を始め、ホルモンバランスが崩れるなど、身体の不調が現れる方がいらっしゃいます。それらの症状が一旦出始めてしまうと、身体のあちこちにも不調が連鎖し、元の体に戻すにはとても時間がかかります。

もちろん場合によっては、他の疾患治療のための投薬や入院なども必要となる可能性もあります。しかし、決してあなた一人ではない。少しの勇気をもって周りに手を差しのべれば、話を聞いてくれる存在や理解してくれる人は必ずいるということを知ってもらいたいと思っています。

本当に苦しいという時には、遠くの身内や家族だけではなく、近くの他人もあなたの悩みの緩和や改善に手を差しのべてくれるということも忘れないでください

また病院だけでなく、民間や公的相談機関での相談窓口などの利用もぜひ検討してもらえたらなと思います。