私は医療や栄養関係の学校を出ている訳ではありません。糖質制限を始める以前、家族に大病を患うものがいたため、病院で開催された「患者家族向きの勉強会」などに参加したり栄養学の本などを読んだりはしていました。しかし、糖質制限を自身で始めていくといろいろな問題が現れ、これだけでは知識が足りない、もっともっと本を読まなくては!と思うようになりました。
インターネット予約を利用して図書館で借りる
SNSなどで見聞きした良さそうな本は、まずは住居地域の図書館で調べ、あれば借りるようにしました。栄養学や健康関連の本は結構たくさんあり、中には新書で高価なものもあります。読みたいと思った本を全部買っていると結構な金額になってしまいます。
2人の子どもを持つ主婦の私としては、自由に使えるおこづかいも少ないですから、出来るだけ購入する本は厳選するようにしようと、時間を見つけては図書館のインターネット検索を利用し、読みたい本を根こそぎ片っ端から借りていました(笑)
実は人気のある本は、図書館の本棚には並んでおらず、インターネットで予約した人の間でずっと貸し借りされているのです。人気のある本は50人待ち、なんていうのも珍しくありません。新刊や話題の本は、図書館に行ってもなかなか実物にお目にかかることはないのです。なので、私はほとんどがインターネット予約を介しての利用です。
私の地域の図書館では、通常3週間借りれて、更に1週間延長することが出来ますので、分厚い新書も何とか読み切ることが出来ました。読めなかった際には一旦返却し、また借りたりしていました。
たくさん借りた本の中で、本当に内容が良かった手元に置いておきたい本だけを購入していました。
新しい本はブックカフェで無料で読む
図書館にまだ入荷していない本や、新しく出版されたばかりの本は、都会のターミナル駅にあるブックカフェで読むようにしていました。買い物やお出かけの際には時間に余裕を持って出かけるようにして、用事の前の2時間をブックカフェで本を読む時間に充てる、というように利用しています。
私のお気に入りは大阪梅田(キタ)のルクアイーレにある、蔦屋書店。店内には数店のカフェスペースがあり、中にはスターバックスもあります。お気に入りのコーヒーを飲みながら新刊を無料で読むことが出来ます。こちらの利用でも、本当に気に入った本だけを購入しています。
また近隣の郊外店である富田林市の、WAY書店・TSUTAYAもブックカフェ形式を採用していて、本屋の店内にカフェが併設されています。このカフェは本屋の店舗となりにある和歌山で有名なパン屋さん・KAWAの出張店舗になっていて、パンやケーキを食べながら、店内の本を無料で読むことが出来るので、こちらも時々利用しています。
流行りの健康本の中には「新刊として話題にはなっているが、中身は思ったより期待外れ」なことも結構あることから、ネット上のレビューを信頼するよりも、まずは実物を手に取って、自分で読んでみようと思っています。
どうしても手に入らないのものだけを購入
本を購入する際にも、まずはネットの古本屋を探します。インターネットのブックオフなどで探してみて、あれば中古本を買ったりすることもあります。安く手に入れば、新品1冊分の値段で、中古本は2冊も3冊も購入することが出来ますので。私は本の新しさよりも、沢山数を読める方を選択しています。
しかし、中古本の難点は「臭い」が着いていることがあります。やっかいなのが「たばこ」です。その場合はちょっと面倒ですが、古新聞紙を本のページのサイズに沢山切り、ページとページの間に1~数枚づつはさんでいきます。後は1・2日置いた後、新聞紙を捨てるだけ。嫌な臭いを新聞紙が吸収してくれるのです。
それでもまだ臭いが取れていない時には、これを数回繰り返すと、かなり臭いが取れます。
私のおすすめする本
もちろん、本には好みがありますし、志向の違いによっても、個人個人でその良さは違ってきます。ですので、もし私がおすすめする本を偶然手にする機会がありましたら一度見てもらいたい、…くらいのスタンスでご紹介します(笑)
健康関連本については、その殆どが医師・博士・管理栄養士等が書かれた本を中心に読んでいます。
しかし、ここで紹介した本に書かれた内容全てを私は支持する、という訳ではありません。「この説については同意、でもこの説についてはあまり支持できない」…ということが多々あるのが、健康関連本では普通のことです。
たくさん本を読んでいくとそのような現象に度々出会うと思います。その時はまた、その納得いかない部分についての文献や本を探す。その楽しみこそが、新たな探求心をかきたてる「楽しい読書」だと思っています。
ダイエット関連
●「ダイエットの科学」/白揚社/2,700円(税込)
欧米で広く支持される最新ダイエット情報を論文や文献を引用して詳しく紹介しています。この本で私はいろいろな最新のダイエット情報を得ることが出来ました。ティム氏はイギリスでは双子の研究でも有名な方で、食事法についても自ら実験・研究された結果などについて、日々ツイッターに投稿されており、その他にも様々な健康に関する情報を紹介されたりしています。
●週2日ゆる断食ダイエット/幻冬舎/1,404円(税込)
イギリスで話題になった「間欠的ファスティング」を紹介した本です。何を食べればいいのか、何故ファスティングは週2回が有効なのかを詳しく解説しています。少し古い本になりますが、その効果と内容については、今も問題なく実行できると思っており、今でも私は、体重調整にはこの「週2日ゆる断食」を取り入れています。
食事法関連
●最強ボーンブロス食事術/集英社/1,728円(税込)
叶姉妹がボーンブロスをやっていることをSNSでお友達に教えてもらい、2016年から自分でもボーンブロスを作り始めました。その後、ボーンブロスを使ったファスティングが2017年に話題になり、こちらも購入。半分はレシピになっていますが、理論や効能も詳しく紹介されています。
●ボーンブロスで痩せる 間ファスダイエット/主婦の友社/1,404円(税込)

魔法のスープ ボーンブロスでやせる 間ファスダイエット ― 食べない時間が体をリセット!
- 作者: 鈴木功,鈴木睦美
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2018/02/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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鹿児島の内科医鈴木功氏の本です。「最強のボーンブロス」の本の内容が少し難しいと感じる方にはこちらをおすすめします。間欠的ファスティングについて、その効能が解りやすく紹介されています。レシピ担当は、鍼灸師でもある奥様の鈴木睦美氏。
●太らない間食/文響社/1,382円(税込)
●糖質を味方にするズルイ食べ方/ワニブックス/1,404円(税込)

医師が信頼を寄せる栄養士の糖質を味方にするズルイ食べ方 - 人生を守る「足し算食べ」BEST100 -
- 作者: 足立香代子
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2017/10/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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管理栄養士である足立香代子氏の本2冊。「糖質を避けすぎない」、「不食時間を長く作りすぎない」、という点をお勧めしたいと思っています。間食を効果的に使えば、依存や暴食を防ぎながら、ストレスを抑えた食生活が送れるようになると紹介されています。管理栄養士の頂点に立つ方と言ってもおかしくない足立先生は多くの後進者に支持され、先生の講演会に参加したいという管理栄養士さんは本当にたくさんおられます。厳しい内容を唱えるだけではなく、患者さんや指導を受けられる側に立っての生活に取り入れやすいアドバイスが、広く支持される理由かもしれませんね。
●世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事/東洋経済新聞社/1,620円(税込)
今流行りのバターコーヒー神話についても科学的根拠の点から解説されています。どの説も、現時点の論文を引用し、エビデンスに基づいた検証をしての根拠ある説明となっています。「良いと証明されているものだけを紹介している」というスタンスの本です。辛口ではありますが、きちんとした理論を元に紹介される内容には説得力があります。
生化学関連
●病は「リポリシス」から/星雲社/1,490円(税込)

病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス (健康常識パラダイムシフトシリーズ)
- 作者: 崎谷博征
- 出版社/メーカー: 星雲社
- 発売日: 2017/08/18
- メディア: 単行本
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●「プーファ」フリーであなたはよみがえる!/鉱脈社/1,728円(税込)

「プーファ」フリーであなたはよみがえる! 生命場を歪ませるアルデヒド (健康常識パラダイムシフトシリーズ)
- 作者: 崎谷博征
- 出版社/メーカー: 鉱脈社
- 発売日: 2017/07/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
●糖尿病は砂糖で治す!/鉱脈社/1,944円(税込)
●ガンは安心させてあげなさい/鉱脈社/2,052円(税込)
パレオ協会の理事である崎谷博征(さきたにひろまさ)氏のパラダイムシフト関連の4冊。今までの常識を覆す理論ではありますが、生化学を基に展開される理論には説得力がありました。全てを実践しようとなるとかなり大変な食事法となりますが、この理論を知って気を付けるようにすることが大切ではないかと考えるようになりました。
食品関連
●食品の裏側/東洋経済新聞社/1,512円(税込)
少し古い本になりますが、日本の食品添加物をとりまく事情については、私が長男の出産を機に勉強を始めた15年以上前から、何ら変わりはないのです。食品添加物メーカーのトップセールスだった著者が見た、食品加工の裏舞台が書かれています。子供が大好きな市販のジュースと呼ばれている飲み物は、実は薬品だけで出来るという話も知っておかなければいけない知識だと思います。
●フードトラップ/日経BP社/2,160円(税込)
アメリカの食生活と加工食品事情について書かれた本。なぜアメリカが肥満大国と呼ばれるようになってしまったのか?近年、食事形態が欧米化してきた日本にとっても、決して他人事ではない話です。知っても仕方ない、ではなく、見せかけに騙されないように、私達は知ることが必要だと思います。
●果糖中毒/ダイヤモンド社/2,592円(税込)

果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
- 作者: ロバート・H・ラスティグ,中里京子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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小児科医師が実際に治療を行ってきて解った「異性化糖」の影響により、肥満や糖尿病、また重篤な疾患を持つ人が増えてきているという話。何が体に悪くて、何を避けなければいけないのかを詳しく紹介しています。ここで言う果糖は果物そのものではなく、加工された糖についてのお話です。
●タネが危ない/日本経済新聞出版社/1,728円(税込)
固定種の種のみを扱う種苗店の三代目が、現在主流となっているF1種(一代雑種)が抱える問題とリスクを紹介しています。種を取るために自家採種をされており、伝統野菜を守り育てる大切さを紹介されています。2018年の種子法撤廃で、今後ますます種の保存が難しくなる可能性が出てきています。